今だと4人家族くらいのリビングではテレビのサイズは50インチ以上は当たり前かもしれません。画面の精細さも4Kが標準で、有機ELや、液晶もバックライトが進化してより鮮やかに映すことができるものが多いです。ただもちろん最新技術を駆使したテレビは高価なものとなるので、家電量販店でいろいろ比較して悩まれている方もいらっしゃると思います。
タイトルに100インチ大画面と書いたのですが、うちで導入した大画面はテレビではなくプロジェクターになります。お仕事で使用することはあっても家で使用していることはまだ少ないかもしれません。だって明るい部屋だと見えないし、と考えられる方もいらっしゃるでしょう。この記事では我が家での大画面プロジェクター導入時に準備したものやメリット・デメリットを併せて紹介したいと思います。
プロジェクターVSハイエンドテレビ
プロジェクター | ハイエンドテレビ | |
画面の大きさ | 映すことができる壁やスクリーンがあればお手頃価格で100インチ可能。 | 製品としては70インチ以上もあるけど大体65インチくらいまでが現実的。 |
画質 | 画素数は4Kもあるがお手頃なものだとHD未満が多い。部屋が明るいと見えづらい。 | 4Kは当たり前で有機ELや液晶バックライトの進化により非常に高精彩。部屋が明るくても視聴に問題は無い。 |
使い易さ | 本体にスピーカーがついているものもあるが、音質はプアなので基本的にはホームシアタースピーカーが別途必要。映す壁やスクリーンも必要。 地デジチューナーなども基本ありません。 | 手元のリモコンで全て操作可能。ハイエンドテレビはスピーカーもこだわったものが多いのでホームシアタースピーカーはマストではない。 |
価格 | 廉価モデルであれば5万円前後から。ホームシアタースピーカーをつけても予算10万円以内から導入検討可能。 | 国内メーカーの有機ELで4Kの65インチとなると30万円前後は見積もっておきたいところ。 |
こうやって比較項目を並べると使い勝手においてデメリットも多いですが、メリットとしてはテレビに比べて大画面の導入コストが安いという点が一番かと思います。昔と比べるとテレビも薄くなり、大画面にし易くなってきているとはいえ、100インチテレビとなると存在したとしてもかなり大掛かりなものになります。
プロジェクターの方が使い方として合っている人
- 画面の精彩さよりも画面サイズによる迫力重視
- 日中は家の外にいて、大きい画面の視聴は外が暗くなってから
- 地デジ放送は大画面で見なくても良いが、YouTubeや映画などの動画配信は大画面で見たい
- テレビにあまりお金を掛けたくない
上記の項目はまさに我が家での状況をそのまま書いているわけですが、家にいるときは最近スマホやニンテンドースイッチ、タブレット等それぞれ個人のモニターを見ていることが多くなってきています。子供達も天気が良い時はなるべく外で遊ばせたいと思っていますが、冬は日も短く、外で遊べる時間も限られてきます。
家族みんなで部屋を暗くして大画面で映画を視聴するという体験は意外と楽しいもので、見終えるまで二時間は掛かるので映画のタイトル選びも話し合いながら決めるのですが、それも良い経験かなと思います。
あとこれは完全に個人的な主観なんですが、家電量販店でハイエンド高精彩テレビを標準的な画質のテレビを比較して見ると、その場はおーすごい、と思うのですが、家に買って帰って見慣れてしまうとあまり感動は長続きしないと思うんですよね。何十万円もする買い物をした満足感はあると思いますし、人が来た時にリビングの見栄えが良いといった側面もあるので、そういった動機でハイエンドテレビを導入することは全く否定しないんですが、我が家の場合はテレビにおいてそういう面は重要ではなく、あくまで家族の特別な時間を大画面による迫力で楽しむことに絞ってプロジェクターとホームシアタースピーカーを導入しました。
導入したBenQのプロジェクターのスペック
2017年に販売していたBenQのMW529というモデルです。当時機種を選択するにあたってはコントラスト比10000:1で明るさが3000ルーメン以上のもので予算が許す限り画素数が高いものという基準でこの機種を選びました。
このプロジェクターはもともとビジネス向けとして出されたものなので、細かいところはホームシアター専用機に比べるとクオリティは落ちるのかもしませんが、私の様な素人だと普通に楽しめます。ファンなどの動作音は静かなシーンでは聞こえますが、気になって集中できないといった事はないです。そもそも映画館じゃないので、トイレに立ったり食べ物飲み物取りに行ったりみんな自由にガサゴソしながら視聴してるのでスペックも肩ひじ張らないものでOKかと思います。
耐久性についてですが、2017年から2022年2月現在まで使用していて不具合はありません。使用頻度としては月に1回から2回程度です。
現在ではMW529は廃番になっており、後継機種はMW560になっている様です。
画素数は1280×800ですが、コントラスト比は20000:1で明るさも4000ルーメンなので問題無さそうです。
HD画素数にこだわりたい人には同じBenQからMH560という機種もあります。
その他にも国内メーカーからも様々な機種が出ており、ホームシアター用のプロジェクターもラインナップされていますが、そういったものはかなり高価ですし、私はあまりお金を掛けたくなかったので選択肢に入れてませんでした。
設置に必要なもの(あった方が良いもの)
- 投影用の壁かスクリーン
- 天吊り金具
- ホームシアタースピーカー
- HDMIケーブル
- アマゾンfire TV stick
我が家では家を建てるときにいつかプロジェクターを設置したいと思っていたので、リビングに窓のない壁を一面用意していましたが、プロジェクター用のスクリーンも販売されています。
プロジェクターは普段しまっておいて、使用するときだけ台に置いて使うのもアリですが、利便性を考えると天井に固定するのがオススメです。天井なので設置していても邪魔になりにくいですし、固定してあれば電源を入れるだけでピントを合わせる手間も要りません。私は汎用の天吊り金具を購入しました。
天井に設置する際には必ず下地があるところにネジを打たないといけないので、下地探し用の道具があると便利です。私は家の壁に棚など固定するときは下記の2種類併用して下地を確認しています。
ホームシアタースピーカーは大画面の迫力を楽しむには必須と思っています。我が家では最近までソニーのサブウーファー別体のHT-CT380という機種を使用していましたが、ウーファーと本体のbluetooth接続が故障してしまったので、ヤマハのYAS-209という機種に買い替えました。
この機種も以前のソニーもHDMIと電源のコンセントを差すだけで難しい設定は必要無いですし、ウーファーは別体になっているので映画を見る際迫力が出ます。私はバイクも楽器もヤマハが好きなのでスピーカーもヤマハにしましたが、家電量販店で聞き比べたものではDenonも良いなと思いました。
尚、プロジェクターに映すものを接続しなくてはいけないのですが、うちではamazon fire stick tvをYAS-209の入力端子に接続し、普段はYAS-209の出力をテレビに接続しているのですが、プロジェクターを使用するときだけ出力をプロジェクターに接続しています。
以前HDMIの接続切り替え機を使用して、わざわざテレビとプロジェクターの接続を替えなくても切り替えられるようにしようとしたのですが、相性があるのかうまく動作しなかったので今は毎回接続し直しています。
頻繁にHDMIを差したり抜いたりする場合はスピーカー本体に差し直すより、HDMIのオスメスが付いているケーブルを用意すると便利です。
また、プロジェクターとスピーカーは部屋の中で距離が離れてしまうので、長いHDMIケーブルが必要になります。うちでは10mのケーブルを使用しています。長すぎると動作不良等も起こり得る様ですが、うちではHORICのものを使用していて今のところ問題ありません。
使用時の様子
うちのリビングのテレビはもらいものの40インチで10年選手になります。プロジェクター画面はテレビの上部の壁に投影しているのですが、このレイアウトだとテレビを大きくするとプロジェクターを投影する場所が上に追いやられてしまうので、テレビが壊れて買い替えとなった場合は何かレイアウトを変更することも検討しなくてはいけないかもしれません。
家族で映画を見たり、ゲームもできますし、ワールドカップやオリンピックなどで観戦するときにも活躍します。ハイエンドテレビの画質ももちろん素晴らしいですが、費用を抑えた上で大画面のインパクトを出すにはプロジェクターがおすすめです。アウトドア派だしテレビにそんなにお金掛けるのはなぁ、という人もおうち時間には家族で映画鑑賞もたまには良いのではないでしょうか。
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