ヨシムラTMRキャブ仕様のTW200にパワーフィルター取り付け

バイク

※今回のご紹介内容は、あくまで私の車両と使用状況での話なので、参考にして作業される場合は自己責任において行って頂きます様お願いします。

昨年2000年式のTW200を中古で購入したのですが、なんとヨシムラのレーシングキャブTMRがファンネル仕様、かつブローバイホースがファンネルに直戻しというワイルド仕様で付いていました。
しかもハイスロもついていたので、TWとは思えないくらいレスポンスが良いです。
エンジンの調子自体は良いので、今までこの仕様で問題無かったんだと思いますが、私は海沿いに住んでいますし、さすがに直キャブだと潮風とかビーチの砂とかシリンダー内に入ってしまう可能性があるのでパワーフィルターを付けることにしました。

購入当時の状態

ヨシムラTMRキャブ
ファンネルに穴をあけてブローバイホース直戻し
ファンネル上部はサスとの干渉避けるために曲げられている

いろいろ調べたのですが、TMRキャブはレーシング向けなだけあってファンネル仕様がデフォルトの様です。それにしてもポン付けだとファンネルとサスが干渉するみたいで、前のオーナーは頭をひねって取り付けた苦労の跡が伺えます。

準備したもの

  • キジマ パワーフィルター ショート 型番:102-061R
  • 純正エアクリーナージョイント 型番:2JX-14453-00
  • 純正ホースクランプ 型番:90460-51059
  • PMC ビレット フィルターアダプター 28φ 口径42φ対応 型番:28-3100
  • インシュロック

これらのものは新品でも入手できるのですが、今回の私の場合ヤフオクの1台分解出品でパワフィルとジョイント、クランプが一式送料込みで3000円程度で入手することができました。
アダプターはエアクリーナージョイントとキャブレターのボディを接続する部品で、ファンネルを取り外した後に代わりに取り付けるものになります。ちなみにファンネルもアダプターもキャブ側の外径にねじが切ってあり、ボディにねじ込んで取り付けるのですが、特に工具不要で手の力で取り外しできました。
今回アダプターは楽天ヒロチー商会さんで注文したのですが、納期の表示がお問い合わせとなっており、注文後に受注生産の様で納期が二ヵ月以上掛かるという事を丁寧に電話でご連絡頂きました。確かにニッチな商品ですから在庫するとコストが掛かるんだと思います。私は通勤用でバイクを使用するわけではないですし、ちょうどエンジンの腰上も分解したいと思ってたので、メンテしながら気長に待つことにしました。尚、このアダプターは出口の外径がφ42であり、こちらに接続するジョイントの内径はφ41程度だったので、そのままでは取り付けられず、ジョイント内径をカッターで削って拡大するという加工が必要でした。

取り付け作業

準備したものの他に、元々付いているキャブとエンジンを繋ぐインシュレーターという部品があるのですが、この部品によってキャブの取り付け角度が決まります。この部品はシリンダー吸気口を挟んでボルト2点での固定なので、正しい向きと180°逆向きにも取り付けられます。
で、このTWには純正とは逆向きでインシュレーターが取り付けられており、純正の方向に戻すとファンネルは車両の左後ろに向けられるのでサスとの干渉を避けられるのですが、純正の方向だとTMRキャブは純正キャブより背が高く、キャブの上部がフレームと干渉してしまう事がわかりました。
TMRキャブを活かしてパワフィル化すると、サスやフレームへの干渉とかいろいろ面倒かと思って当初は純正キャブに戻そうかとも考えたのですが、いろいろいじっているうちにインシュレーターを純正の向きに戻してTMRキャブのボディの角度を少し右に傾けるとフレームとの干渉をかわしつつ、フィルターとサスの干渉もかわせることに気が付きました。

スロットルワイヤーブラケットとフレームが干渉ギリギリ
キャブの頭がフレームと接触しているが、なんとかインシュレーター等に無理な力は掛かっていない状態


この取り付け向きの変更でハンドル右のスロットルからキャブまで若干遠くなったのですが、もともとスロットルワイヤーに少し余裕があったみたいで、どうにか調整なしでそのままワイヤーも取り付けることができました。
また、これは純正キャブでも同様かと思うのですが、パワフィル化するとゴム製インシュレーターとホースクランプ(とスロットルワイヤー)のみでキャブ、ジョイント、フィルターを支えることになり、走行中に振動などが加わると負荷が大きくなることが懸念されたのでインシュロックでフィルターをフレームに吊っておくことにしました。

部品の重量は大したことないが、長さがあるのでインシュレーターのクランプ部分を支点に負荷が掛かってしまう

取り付け後

もともとついていたカウルがパワフィルを覆ってるので多少の雨なら影響無いかも
キャブレターとその下に写っているカムチェーンテンショナーの位置関係でキャブレターの角度が変わっている事が確認できる

ファンネルからパワフィルに変更でしかもショートタイプだったので、エンジンの吹け上がりとかに影響あるかなと思ったのですが、特に始動も問題無く、乗ってみた感じも全然影響は感じませんでした。
また、フレームとの干渉を避けるためにキャブレターが若干傾いて取り付いているのですが、そちらも半年以上使っててガソリンがこぼれてくるとかも無く、問題無さそうです。
ブローバイの処理ですが、フィルターを付けようかと検討しましたが、今のところ大気開放仕様になっており、ホース出口が汚れている様な形跡はありません。週に1回も乗らないのでこのままにさせてもらおうかなと思っています。
今回一般に行われている純正キャブのパワフィル化とは違い、TW200のTMRキャブでのパワフィル取り付けという事でインターネット上であまり情報が無かったので、参考になれば幸いです。

※今回のご紹介内容は、あくまで私の車両と使用状況での話なので、参考にして作業される場合は自己責任において行って頂きます様お願いします。

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